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今年の冬は本当に寒いです、実はこの原因はジャンクで飛び交うオヤジギャグのせいだとか・・・
良く寒い(暑い)と塗装ののりが悪いという事は無いですか?という質問が寄せられますがこの場合ののりというのはどういう意味で使われているのかという事もありますが、塗膜の性能としては問題ありません。ただし吹きつけをする時に表面がバサついたりタレを起こしたりしやすくなりますが、これはシンナーの選択や当社の場合ブースの温度を調整したりして、あとは腕と経験でカバーしています。
それでは、今月も情報満載のメールマガジンお楽しみください。
■■■今月のコンテンツ■■■
【1】今月の一台! 三菱GTO全塗装
【2】Bike
junkies アルミタンク塗装の巻
【3】Material of Painting 調色あれこれ
【4】メルマガ購読特典
【5】ご意見ご質問募集について
【1】今月の一台!
今回は三菱のGTOを題材に廉価の全塗装はどれぐらいのレベルかを検証してみたいと思います。
お車は豊川からいらしたK氏のGTO
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まずは手をつける前の写真から。最初入庫した時にはかなり綺麗に感じたのでお客様と話している中で何故全塗装をされたいのですか?と聞いたほどでした。 |
年式相応という言葉があるならこれは年式不相応(笑)というぐらい綺麗な車でした。それもそのはずこのお客様は親子で3台のGTOを所有する大のGTOファン。きっかけはフェンダーに軽く板金の必要な箇所があり、見積もりをしたら結構の値段だったそうです。そこで当社のHPをみてだったら全塗装して綺麗にしてしまいたいと考えたとの事。
車を見ながら気になる点を指摘していただいたのですが、かなり細かい傷まで気になる様子でした。勿論いつも手洗い洗車で車を良く見ているから、ましてや色が黒なので気になって仕方が無い様子でした。
正直この仕事は請けるべきか迷いました。ご予算は、塗装と磨き、あと気になる凹み、傷、板金の必要な箇所が一箇所、簡単にばらせる部分の分解で25万円。当然マスキングで塗る部分も多く細かく見れば不具合は見られるでしょうから。 |
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磨きをするから多少ブツが乗っても構わないと考える方も居るかもしれませんが、ウチではブツが乗らなければ塗りっぱなしで十分なクオリティーを目指しているので、やはり磨きをかけてもブツは少ないほうが仕上がりはよいのです。
板金以外の指摘箇所の殆どはサフェーサーで、または研ぎだすだけで消えてしまいました
しかし日頃お客様にマスキングでも十分いけますと説明している以上事前の十分な説明さえあれば納得していただけるはずですのでマスキングによる弊害、また黒がゆえにどうしても細かい磨き傷等は避けられない旨良く説明してご発注いただきました。
塗装担当にはいつもどうりやれと指示、ただし何か気づく点があればお客様に連絡するから報告だけは必ずするようにと念押しはしました
まずは分解、ドアハンドル、ミラー、ボンネットのダクト、リヤのスポイラー等を分解します。スポイラーは付いていては奥の部分が塗れませんから当然分解をお勧めしました。あとミラーやその他の部品は隙間の大きな部分があるのでそこから異物が出る可能性が高いのでこれも分解をお勧めしました。 |
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いつもより研ぎをしっかりしています。これはかなりワックスが効いていたので、ワックスが残った時に起こる、はじきが恐いために念入りに、研ぎ、洗いをやった結果です。全塗装をお考えの皆さんは出来れば入庫前にはワックスは控える事をお勧めします。
そしてマスキングをして塗装に入りますが、GTOという車はデザイン的にいろいろ造型がしてあるのでマスキングは大変でした。これだったら分解した方が楽ではないかという部分もあったりもします。通常一時間半ぐらいで終わるマスキングが三時間近く掛かってしまいました。こういうところが基本価格を決める際にサイズだけでは推し量れない部分なんですね。 |
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今回はK君が一人で塗装します。通常は二人で塗装するのですが、今回は段取り上一人で塗る事に。夏場の暑い時期ですといくらシンナーを調節しても乾燥が速く仕上がりに差が出る事がありますが、この時期はその心配は余りありません。
塗りあがりはK君に聞いた所自己採点で85点ほぼ問題の無い会心の出来に近いものでした。これも元の車の状態が良かったからという事も大きな要因だと思います。
さて塗りあがったGTOを見てみましょう、ぱっと見十分綺麗な感じですが近くで見るとやはりブツがちらほら、愛を持って接すると細かなブツも気になって、きりが無い
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『ジャンクの結論』 黒の磨きは愛、愛は永遠、つまり黒の磨きは永遠に続くのか・・・というぐらい気にすればするほど黒の磨きはきりが無い、しかし永遠の愛はジャンクには存在しなかった(笑)
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ほぼ丸一日の磨きを終えて組み付けをして完成!!
勿論細かい事を言えば気になる部分は無い事は無いです、事前に説明したとはいえお客様がどう理解しているかという所にギャップが生じると問題が発生してしまいますので、少し納車の時までは緊張してしまいますね。 |
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で、迎えた納車の日ですが、車はチェックしやすいようにブースの中に入れてK氏の来るのを待っていました。
今まで納車時の反応は二通りあって一つは一目見た瞬間に”おーっ、綺麗になった”と言って喜びを表してくれる人、もう一つはとりあえず無言で車によって行って色々チェックしてこちらから聞くと”あぁ、良いですよ”という方、しかし今回のK氏はそのどちらでもなく”おー、すごいすごい”を連発しながらいろいろ気になりそうなところをチェックしています。
しかし今回の仕事は請けてよかったと思いました。塗装屋というのは細かい事を気にされる方を敬遠しがちなのですがやはり事前の説明さえしっかりとしてあればちゃんと納得していただけるのだという事を学ばせていただいた一台でした。
Kさん残りの二台もご用命お待ちしてますよ! |
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【2】Bike junkies アルミタンク塗装の巻
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今回のバイクのTipsは、アルミタンクの塗装の巻と題してアルミ素地のまま持ち込まれたタンクの塗装について取り上げてみました。
アルミへの塗装というのは素地にクリヤだけを塗った場合には良く解るのですが塗装がしてあるにもかかわらず中が白ぼけてくるんですね。まあそれではがれたりとかはあまり無いようですがやはり酸化が進むと表面に不具合が発生する確率も高まります。それでは写真とともに工程を追ってみましょう。まず簡単に全体の流れを紹介します
1.足付け、脱脂
2.ウォッシュプライマー塗布
3.サフェーサー塗布、サンディング
4.上塗り
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1.足付け脱脂
まずは持ち込まれたときの状態・・・と言いたいところですが実は写真撮る前に少し手を着けてしまい実際はポリッシュ仕上げでちかちかでした。 それにペーパーを使って足付け作業をします。これは表面に傷をつける事によって密着性を上げるために行います。そして先にも述べましたがアルミは酸化が早いので手早く脱脂をして次の工程に移ります。 |
2.ウオッシュプライマーの塗布
脱脂が終わればウォッシュプライマーの塗布に入ります。これはプライマーの中でも通常のサフェーサーに比べて防錆力、密着性に優れている物です。通常の鋼板では最近はあまり使用しなくなってしまいましたが今回はアルミ素地という事で使用する事にしました。ジンクを含むので毒性が高く取り扱い注意です。 |
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3.サフェーサー塗布、サンディング
ウォッシュプライマーの塗布が終わったら仕様書にある時間を置いてサフェーサーの塗布に入ります。通常は乾いた塗装の上に塗装をする場合は足付けをするのですがウォッシュプライマーの場合は足付けはせずに次の工程にいきます。サフェーサーというのはプライマーの一種なんですがこれは密着性、防錆力もあるのですが更に充填製が高く多少のキズや凹みを埋める事が出来ます。いまはプライマーサフェーサーと言ってこれだけで殆どの場合に対応できてしまいます。
サフェーサーを塗ったら一度熱をかけて乾燥、硬化させます。当社ではニ液型の物を使用していますので加熱は必ず行います。表面が乾いていても硬化が中途半端だと次の工程に行ったときに不具合を起こしてしまいます。
十分に乾燥させましたら上塗りのための下地処理をします。足付け作業の前に全体をよく観察してサフェーサーで埋め切れなかった傷等が無いかよくチェックします。今回は若干傷が見受けられましたのでその部分をラッカーパテで拾いました。ラッカーパテは薄く塗れば乾燥は非常に速くすぐに次の工程に移ることができます。
ラッカーパテを塗った部分をあて板をつけたペーパーで研いで平滑にします。
左からサフを塗って乾燥させたところ、ラッカーパテを塗布したところ、パテを研いで傷が埋められた状態の写真です。
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その後に全体に足付けをします。このときパテの部分を研いだときの粗い目を完全に消すように気をつけて作業します。
ここまでくればいよいよ上塗りに入ります。今回はまったく塗装のされていないタンクだったので裏側にも色をつけます。そしてお客さんが選んだ色はNSXのイエローパール、これは3コートパールですのでちょっとややこしい塗り方をしなくてはなりません。 |
4.上塗り
まず、はやる心を抑えて塗装前の脱脂、エアブローをして表面に載った油分、ほこり等の異物を除きます。塗装中に乗るホコリ等は実は塗っているときに飛んできたものが乗るものだけではなく意外と元から塗装面にある事が多いのです。ですからこの工程は丁寧にしていきます。 |
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で、出来上がりがこんな感じです。
バイク乗りの方は特にタンクだけというときはご自分で塗ってみたいという方も多いと思いますので参考になれば幸いです。 |
【3】Material of
Painting 調色あれこれ
前回一番反響の大きかったこのコーナー、今回は色の秘密について迫ってみたいと思います。
昔は色と言ってもソリッドカラーとメタリックという程度の違いしかありませんでしたが今は3コートパールのように工程から違う物、特殊顔料にいたっては数え切れないぐらい、クリヤ一つとっても対擦傷性クリヤ、フッ素クリヤ等々色んなものが出てきています。追々紹介していくとして今回はスタンダードにメタリックカラーについてお話します。
今私が調色で難しい色は何?と聞かれると私の場合はシルバーと答えます。シルバーというのは樹脂の中にアルミの粉が入っていてそれがキラキラ光るという単純なものなんですね。単純なものほど極めるのは難しいといいますか・・・
アルミの粉にも下図のように、いろいろな種類がありがます。アルミの粉が入っているだけなら同じアルミの粉を使えばいいじゃないか、と考えてしまいそうですが例えばトヨタで新色が出ると補修用に塗料の配合割合が通達されてくるのですが、これが塗料の種類によって配合割合が違うのです。焼付け、ウレタン、2Kと全て微妙に配合が変わっています。

何を意味するかといえば塗装条件によっ同じ塗料でも色が変わってしまうということです。以前新車の手直しをする仕事をしていた時に、メーカーからラインで使っている塗料を支給されるのですが、同じ塗料を使っても微妙に色が違ってしまいます。では何故その様な事が起きるのか?下図を見てください。メタリックを模式的に表現しているのですがこのようにメタリックの並び方が違うと色が変わってくることが理解できると思います。

塗料は被塗面に付着してから流展してなじんでいきます。その間にメタリックが整列していくのですがのそれに掛かる時間や、その時の塗料の粘度、霧化の状態などによって整列の仕方が変わって来るために色に変化を生じるわけです。
以上のような事からメタリックの場合メタリックの種類、並びが色の要素の大部分を占めるために、例えば塗料メーカーが違ってメタリックの粒子そのものが違っていたりすると、合わせるのが難しくなるわけです。ところがこれが配合割合の中でメタリックが半分ぐらいで、あとは青とか黄色などの原色が混ざるとメタリックへの依存度が下がるために言葉は悪いですがごまかしやすくなるという訳です。
原色は原色でまた難しい面もあるので人によっては青系の色が苦手とか感じ方はさまざまなので、あくまでも私の感覚という事で・・・
調色については語りだすとネタは付きませんので、またの機会に取り上げます。
次回は下地処理の材料についてのうんちくでいこうかな、と今の時点では考えていますが何かリクエストがありましたらお気軽にメールしてください。
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【5】ご意見ご質問募集について
塗装に関するご意見・ご質問等をお待ちしております。
magazine@p-junk.com
先回、購読者様から貴重なご意見をいただきました。どうもありがとうございました
ペイントハウス ジャンク 個人情報保護方針のページを新設いたしました。
【編集後記】
先月衝動買いでハイラックスサーフを買ってしまいました。平成五年式というからかなり古くてジャンクという店名の当社にはぴったりかと(笑)いくら古くても新たに車を手に入れるとちょっと嬉しいもんですね。ナビやらETCつけたりしていい気分に浸っています。我ながら気に入っている”車で遊ぶ、車を遊ぶ”を地で行きたいなと。テーマは”この車100%使い切っています!”また機会があったら紹介もしていきたいと思っています。