磨きについては問い合わせの際にもよく質問を受けますが、多少日ごろのお手入れにも関係してくるかもしれませんので、そういう意味でも皆さん興味があるかもしれません。
まずは補修塗装における磨きの必要性について。メーカーで作られる新車は通常磨きの作業は行いません。ではなぜ補修塗装の場合は磨きがつき物なのでしょうか。 |
| ひとつは塗装中に乗るほこりなどが頭を出している”ぶつ”と呼ばれるもの、これはメーカーの場合も全く乗らないわけではありませんが、ほとんど乗っていません。私はディーラー時代、一時期新車の手直しをする部門にいましたが、チェックでブツの指摘のあるものもありましたが一台の中でかなり厳しい目で見ても多くて、2から3個程度、しかもほんとに小さなものでした。 |
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しかし、補修塗装の場合はそうはいきません、当社の場合はプッシュプルタイプのブースを使用して、毎週水洗い、月に一度は壁面にコーティングをしてほこりを吸着するようにしているのですが、やはりメーカーのようにはいかないのです。
これを取り除くためには磨きをかけます。 |
次は、塗り肌について。よく塗装屋さんは肌がいいとか悪いとか言いますが、肌とは塗面の凹凸のことです。塗装してある表面を見ると細かいみかんの表面のような凹凸があります。これは新車でもあるのですが、凸凹が大きいとゆず肌といってよろしくない肌となるわけです。
メーカーの場合静電塗装で、塗料も焼付け塗装、またスプレーガンではなく、トヨタなどでは20,000RPMという高速で回るドラムの中から微粒化した塗料が出てくるという特殊な塗り方をしています。
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新車の肌が左の図のようだったとすると
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ゆず肌というのはこのように凹凸が全体的に大きなものを言います
要因としては、塗料の粘度が高い、シンナーが蒸発が早い、塗りこみすぎ、塗布時の霧化が悪い等が考えられます
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鏡面肌というと図のように凹凸の山が非常に低くなりますが、一番きれいに見えるのは多少肌の残った状態といわれています。
ウレタンでは基本的に磨かないとここまではいきませんが古いアメ車などに使われていた塗料はこのような肌が出せるものもあったようです |
磨き前提の場合には左図のように意図的に細かい肌で塗装をして鏡面にしたり、新車の肌に近づけたりすることもあります。
磨き前提の場合シンナーを多めにしたりするので艶がなくなってしまうことがあります。 |
補修塗装の場合でも一パネル二パネルぐらいなら似たような肌が作れるのですが全塗装となると全部を均一に塗ることは非常に難しく、どうしても良い部分と悪い部分が出てきます。それを合わせるために磨きという作業が必要になってきます。
また、全塗装でなくてもたとえばクォーターパネルのように隣接パネルとの境目のないような場合ぼかし塗装ということをしますがその場合旧塗膜との境目をわからなくするためにも磨きは必要になってきます。
肌とはちょっとニュアンスが違うのですが、時々磨いて艶を出すと考えている方がみえるようですが、実は適切なシンナーを適切にいれ、塗り方を間違えなければ、塗った直後の肌が一番艶があります。シンナーの選択を誤ったりするとどうしても溶剤分が抜けるために、艶がなくなってしまいます。
まだまだ磨きの必要な場面はいろいろあるのですが主に上記の二つが磨きの必要になる要素です
逆に言えばその二つの問題を解決すれば、磨きをする必要はなくなるわけです。がこれがなかなか難しい問題です。当社は何とかあまり細かいことは気にされない、どうしても予算が限られている場合に磨きを無しで納車させていただけるレベルに何とか到達できました。
今回は、マテリアルとはちょっと違いますが、磨きの必要性について書きました。肌の作り方についてはまだまだ書き足らない部分もありますが、次回は実際の磨きについて材料も含めた部分から書いていきたいと思います。 |
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